七五三の撮影で泣いたらどうする?3歳ならではの対処法と先輩ママパパの工夫
七五三七五三の3歳の撮影は、子どもにとって大きな行事であり、初めての本格的な写真撮影になるご家庭も多いのではないでしょうか。ですが「着物がイヤ!」「知らない場所で不安…」と泣いてしまう子も少なくありません。
せっかくの記念撮影、泣き顔だけになってしまうのは避けたいところですよね。
今回は、3歳ならではの泣いてしまう理由と、その対処法、さらに先輩ママパパの工夫をまとめました。
準備をしっかりしておくことで、当日をもっと安心して迎えられますよ。
なぜ3歳の七五三撮影は泣きやすいの?
1.着慣れない着物の着心地やヘアセットが不快に感じる
3歳の子どもは、まだまだ体が小さく、敏感な時期。普段は柔らかい洋服で過ごしているため、七五三の着物は「重い」「苦しい」「動きづらい」と感じやすいものです。帯を締めたり、草履を履いたりすることも、慣れていない子にとっては大きな負担になります。
特に女の子の場合、髪を引っ張られるような感覚のあるヘアセットや、慣れない髪飾りが不快に感じて泣いてしまうこともあります。男の子でも、羽織や袴の窮屈さに違和感を覚えて「脱ぎたい!」とぐずることが珍しくありません。
また、3歳は「自己主張が強くなる時期」でもあります。「この服はイヤ」「今すぐ脱ぎたい」と思ったら、なかなか気持ちを切り替えることが難しいのです。大人からすると「たった30分くらい」と思う時間も、子どもにとっては長く感じられ、泣いてしまう原因になります。
2.慣れない環境や人への不安
写真スタジオや神社といった撮影場所は、子どもにとって“非日常”の空間です。
照明が眩しかったり、カメラマンやスタッフに囲まれたりする状況は、慣れていない子にとって大きな緊張を与えます。
特に3歳は「人見知り」や「場所見知り」が残っている年齢です。
普段通りの笑顔を引き出すのは簡単ではありません。ママパパに抱っこを求めたり、知らない人の声かけに戸惑ったりして、結果的に泣いてしまうことも多いのです。
また、七五三の時期は秋。神社は多くの参拝客でにぎわっていて、想像以上に賑やかです。
人混みやざわめきに圧倒されると、3歳の子どもにとっては安心できる環境ではなくなり、「怖い」「帰りたい」と感じやすくなります。
子どもにとって撮影は、本人にとっては楽しさよりも不安が先に立ってしまうことが、泣いてしまう原因のひとつと言えます。
3.時間帯や体調によるぐずりやすさ
3歳の子どもはまだ生活リズムが安定しきっていないことも多く、体調や時間帯によって気分が大きく左右されます。
お昼寝の時間やお腹の空き具合など、ちょっとしたタイミングのズレが、ぐずりやすさにつながります。
たとえば午前中に元気だったのに、撮影の時間が午後になると「眠たい」「疲れた」で泣いてしまうことも。
慣れない着物や環境の中では、普段よりも疲れやすいため、体力が持たないこともあります。
また、七五三シーズンは混雑しやすく、予約が集中するために撮影時間を自由に選べないケースもあります。
その結果「子どもにとってベストな時間帯ではないスケジュール」で撮影することになり、ぐずりやすさが増してしまうのです。
さらに、体調のちょっとした不調(風邪気味、前日の睡眠不足など)も影響します。大人なら我慢できる程度のことでも、3歳の子にとっては大きな負担となり、「もう嫌だ!」と泣き出してしまう原因になります。
泣いてしまった時にできる、当日の対処法
3歳の七五三撮影で泣いてしまったとき、多くのママパパは「せっかくの記念日なのに…」と焦ってしまうものです。
しかし、無理に泣き止ませようとすると、かえって子どもの気持ちを追い詰めてしまい、撮影どころではなくなってしまいます。
ここでは、実際に泣いてしまったときに試したい当日の対処法をご紹介します。
1.お気に入りのおもちゃやお菓子を活用
子どもが泣いているときに効果的なのは「安心できるもの」をそばに置いてあげることです。
普段から持ち歩いているお気に入りのおもちゃやぬいぐるみ、タオルなどがあると、子どもの気持ちが落ち着きやすくなります。
また、ちょっとしたお菓子や飲み物も心強いアイテムです。特に甘いものは気分を切り替える効果があり、撮影の合間に一口食べるだけで機嫌が良くなることもあります。
ただし、衣装が汚れないように、一口サイズのものや汚れにくいお菓子を選ぶのがおすすめです。
カメラマンやスタッフによっては「おもちゃを使って気を引く」ことに慣れている人も多いので、事前に「好きなキャラクター」や「お気に入りグッズ」を伝えて持参しておくと、撮影をスムーズに進めやすくなります。
2.無理に進めず「休憩」を挟む
泣いている状態で無理に撮影やお支度を続けても、笑顔の写真はなかなか撮れません。
むしろ「写真や着替え=嫌な思い出」となってしまうと、後々の撮影にまで影響することもあります。
そんなときは一度休憩を挟み、気持ちを切り替えるのが大切です。
休憩中には、少し外に出て新鮮な空気を吸わせたり、抱っこして落ち着かせたりするだけでも気分が変わります。
場合によっては、撮影順序を入れ替えて「まずは家族写真」「次に兄弟姉妹と一緒」など、子どもが安心できる方法で進めるのも有効です。
スタジオによっては「一度日を改めて撮影を仕切り直す」ことも可能なので、泣き止まない場合は思い切って延期するのもひとつの手です。無理に当日にすべてを終わらせる必要はない、と知っておくだけでママパパの気持ちも楽になります。
3.家族と一緒に撮影して安心感を与える
3歳の子どもにとって、もっとも安心できる存在はやはりママやパパ。
ひとりでの撮影が不安そうなら、まずは家族一緒のカットから始めていけるか相談してみましょう。
隣に大好きな人がいるだけで、表情が柔らかくなり、自然な笑顔を引き出しやすくなります。
また、「お兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に撮る」と安心して撮影に臨める子も多いです。
兄弟姉妹の存在は心の支えになり、競争心から「自分も頑張ろう」という気持ちになることもあります。
スタッフやカメラマンも、子どもが泣きそうになったときには「一緒に撮ろうか!」と声をかけて流れを変えることが多いので、家族写真を活用するのは非常に効果的です。
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泣かないために事前にできる準備
七五三の撮影当日に泣いてしまうのはよくあることですが、事前の準備次第でぐずりや不安を減らすことは可能です。
「泣いたらどうしよう」と不安になるよりも、あらかじめ工夫しておくことで、子どもも親も安心して当日を迎えられます。
・事前に試し着付けやすることを少しづつ伝えておく
初めて着る着物は、子どもにとっては「見慣れない服」そのもの。
いきなり本番で着せると驚いて泣いてしまうことがあります。
そこで事前に試着させたり、動画を見せておくだけでも「知っているもの」と感じられるようになります。
また、撮影場所のスタジオや神社を事前に見学しておくのもおすすめです。「ここに行ったことがある」という経験があるだけで、当日の緊張が大きく和らぎます。
・子どもに「楽しい日」だと伝える
七五三は「大人のイベント」と思いがちですが、子ども自身が「楽しい!」と感じられるように工夫することで、泣いてしまうリスクを減らせます。
たとえば「今日はお姫さま(王子さま)に変身する日だよ」「神社にお参りして、特別なごほうびがもらえるよ」と、前向きなイメージを伝えるとワクワクした気持ちで臨めます。
また、撮影が終わった後に「好きなご飯を食べに行こうね」「おもちゃを買おうね」と約束しておくと、子どもにとっても“楽しみのある一日”になります。大切なのは「写真を撮ること=楽しいこと」と思ってもらうことです。
・撮影は子どもの生活リズムに合わせる
3 歳児はまだ体力や集中力が続かない年齢です。
泣いてしまうのを防ぐためには、子どもの生活リズムに合わせて撮影を計画することが大切です。
お子さんによって、リズムは違いますが、お昼ご飯の前後やお昼寝の時間帯はぐずりやすいため、できるだけ避けると良いでしょう。また、前日は早めに寝かせてしっかり休ませることも大切です。
まとめ
3歳の七五三撮影で泣いてしまうのは、多くの子どもにとって自然なことです。着物の違和感や環境の不安、体調の影響などぐずりやすいのは当たり前です。
しかし、当日の対処法や事前の準備を知っておくだけで、泣き顔も笑顔も「その子らしい大切な思い出」として残すことができます。無理に完璧を求めず、「泣いても大丈夫」と気持ちに余裕を持つことが、七五三を楽しむ一番の秘訣かもしれません(^ ^)